塗装前処理は塗装をきれいに要求通りの仕様で仕上げるための下地作りです。
■弊社で行う塗装前処理は次の通りです。
塗装前処理1(化成処理)
鉄の製品に適用します。専用の処理かごに製品を入れて脱脂洗浄、化成処理を行います。
製品についた加工油や汚れを洗い落とし、リン酸亜鉛被膜を付けることで
防錆力を高めます。
塗装前処理2(脱脂)
鉄、アルミ、ステンレスなど各種金属製品に適用します。製品についた加工油や汚れを洗い落とし、塗装の密着力を高め、異物の
付着を防ぎます。
脱脂後、塗装工程でプライマー塗装することで、防錆力、密着力を
高めます。
塗装前処理3(マスキング)
塗装の前には製品の要求に応じて、ねじ部分、加工面など精度が必要な部分などへのマスキング処理をします。図面指示に従いマスキング処理を行います。
マスキング個所に合わせ、マスキングテープ、シール、ゴムなどを使い
塗装の付着を防ぎます。
塗装前処理4(ショットブラスト)
酸化膜、加工焼け、旧塗膜などを除去するショットブラスト処理金属表面に高速で投射材を当て異物を除去します。
酸化膜などを除去することで塗装を長持ちさせます。
表面に小さな凹凸ができ、塗装の密着力を高めます。
塗装前処理5(パテ付け)
溶接跡、サンダー跡、鋳肌などを埋め滑らかな表面を作るパテ処理を行います。
溶接跡、サンダー跡、鋳肌などの凸凹をパテで埋めます。
パテが乾燥したらサンダーで仕上げて滑らかな表面を作ります。
焼付塗装用の耐熱パテもあります。
塗装前処理6(サンディング)
金属加工時についた異物や、バリ、傷などを除去します。化成処理のある製品はこの工程は必要に応じて、化成処理の前に行い、化成処理後は速やかに塗装工程に送ります。
紙やすりを装着したサンダーで金属表面を研磨します。
異物、傷、バリなどの除去を行います。
目的に応じ紙やすりの粗さが変更できます。
塗装前処理7(クリーニング)
塗装前処理工程の仕上げとして製品のクリーニングを行います。ブラシ、たわしなどで埃を落とし最後にエアーブローや吸引を行い金属表面の異物を取り除きます。
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